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さて今回のテーマは「ベトナム戦争」です。
ベトナム旅行に行かれましたら、ぜひ訪れてほしい場所があります。
それは、「ベトナム戦争証跡博物館」です。
戦争の悲惨さは人それぞれ違いはあっても、胸に深く刺さるものがあると思います。
日本の場合は、太平洋戦争の際に東京をはじめとした都市に住む民間人への無差別爆撃。
究極的には、広島及び長崎市民への原子爆弾による無差別虐殺。
もちろん戦争ですから日本も大いに加害者としての罪もありますが、民間人への虐殺はもはや戦争ではありません。
「ベトナム戦争証跡博物館」では、この民間人への虐殺が生々しい写真と共に見ることができます。
さて、まず博物館に入る前の入り口付近では、当時の米軍の兵器が展示されています。
プラトーン、ランボーでおなじみかな!戦闘ヘリですね!
兵器と言えば戦車ですが、ジャングル戦がメインのベトナム戦争ではあまり活躍できなかったか?
ちなみに近くで見るとまさに、「鉄の城」です。
ジェット戦闘機!
なんだろう?プロペラの戦闘機なんて活躍したんだな?
と、こんな具合で、博物館に入る前には様々な米軍の兵器が展示されていて、これだけ見ればなかなか楽しかったです。
しかし・・・・・博物館の中に入ったら・・・・・
私の感想を一言で言うなら、「人間とはいったいどこまで残酷になることができるのだろうか?」
それくらい悲惨、残酷、恐怖、悲鳴、絶望。ありとあらゆるネガティブな言葉が浮かぶ光景でした。
これは当時の米軍戦略爆撃機B52が、ベトナム北部の各都市にどれだけ爆弾を投下したかの数字。
米軍がベトナムに投下した爆弾の総量は、700万トン~800万トンとも言われています。
第二次世界大戦時では270万トン程度と言われていますので、いかに凄まじい量が投下されたか分かります。
このほか、いろんな写真が掲示されていました。
・銃殺による集団虐殺後の写真。(何十人もの老若男女の遺体)
・ナパーム弾による焼きつくされた風景。(焼死したと思われる複数の遺体)
・虐殺風景。(首を切り落とされた遺体。首から下がない遺体)
・枯葉剤の影響による人体への影響。(非常に多くの健康被害、障害を持った方の写真)
・米軍による拷問の風景。(拷問機材の掲示及びどのように拷問していたかの解説)
これらはごく一部です。文字では分からないと思いますが、私は写真を撮ることができませんでした。
だからこそみなさんには直接見ていただきたいのです。
世界平和を訴えることは大切ですし、言うことは誰にでもできると思います。
ですが、いざ戦争になると人間は正真正銘悪魔に変貌します。もう人間の言葉は通じません。そんな悪魔に平和を訴えても、無慈悲に殺されるだけです。
そんなことが嫌というほど見せつけられたそんな経験でした。
戦争にならないようにする。人間の言葉通じるうちに交渉をする。外交は本当に大切なんだと私は感じました。
みなさんはこの「ベトナム戦争証跡博物館」で、どのような体験をされるのでしょうか。ぜひ行ってみてほしいです。
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