昭和46年生まれの兄です。今回は私の娘であるスイミングジュニアオリンピック出場選手の経験に基づき、子供のスイミング上達法についてご紹介します。
※お時間がない方は、 一番下の【この記事のまとめ】をご覧ください!少しでもお役に立てると思います。良かったら、主な経歴も見てください。
【今回のキーポイント】
・成長期の体の管理がいかに重要か
・スランプは誰しもが通る道
私が中学1、2年生頃のお話をしたいと思います。私にとってこの中学1、2年生が、水泳人生をとても大きく左右することになったと思います。是非最後まで目を通していただけると幸いです^_^
1 自分が本当に苦労したこと
⑴ 体重が極端に増えてしまった
私は小学校6年生から中学校1年生に上がるときに体重が約8キロほど増えてしまいました。前回の【小学校編】にも書きましたが、私は小学生の頃、本当にご飯が嫌いで食べることができず、同学年の子よりも一回り以上体が小さくガリガリでした。
そんな私がなぜ8キロも太ったのかというと、中学校1年生になった途端にご飯をものすごく食べるようになったからです。なぜ急にご飯を食べるようになったか分からないのですがご飯が急に大好きになり、たくさんの量を食べるようになりました。そして、お菓子も変わらずばくばくと食べていました。
小学生の頃は授業が終わるとすぐに校庭に行き、友達と鬼ごっこなどをして2時間くらいずっと走っていましたが、中学生になり女子校ということもあったので校庭で遊ぶことなんてことはほとんどありませんでした。そんなこともあり、水泳の練習以外の運動量がどんどん減っていく一方で、食べる量が増えてしまったので、私は一気に体重を増やしてしまったのです。
⑵ タイムが全く伸びなくなる(スランプに陥ってしまった)
私はこの当時、初めて「スランプ」というものを経験しました。小学校6年生までは毎回の試合で0.何秒でもベストを更新することができていましたが、中学校1年になった時から試合で全くタイムを出せなくなったのです。
みなさんお察しの通り、私が思うに体重が極端に増えてしまったことが原因だったと思います。私は50メートルを得意としてやっていたのですが50メートルというのはいかに機敏に素早く動かすことができるかが勝負となります。
ですから、体重が重いのと軽いのとでは軽いほうが圧倒的に素早く動かすことができます。その中で私は急激に体重が増えてしまったので、体の動きが鈍くなっていき、得意としていた50メートルも伸びなくなってしまいました。
この時期は、本当に苦しんで、何度も水泳をやめようかと思うほど辛かった時期です。
2 小学生から中学生になるお子さんを持つお母さんに注意してもらいたいこと
⑴ 体の管理
特に女子の方に注意してもらいたいのですが、小学校から中学校に上がるときに、女子の体はだんだんと大人になってくるため、お子さんの食事の管理をきっちり行ってください。
減量をしろと言っているのではありません。極端にご飯(炭水化物)が増えていないか、お菓子は極力あげないでほしいですが、ほどほどになっているか、その子に合わせた適量をコントロールしてほしいのです。中学生になりたての女の子に体の管理をしろと言われても難しいと思います。なので親と子供で協力して行うことが大事です。
私の経験から水泳の選手に限らないとは思いますが、男子も女子も、小学生から中学生にかけて急激に体が成長します。しかし女子の場合、いままでのパフォーマンスを維持できる筋肉がその成長スピードについてきているとは限らないと思います。
私の周りの水泳友達を見ると、女の子が伸びるピークは小学6年生までの子が多く、逆に男の子は中学校くらいからぐんぐんと伸びていきます。小学校までは女の子の方が男の子より背が高かったりタイムも速いことがよくありました。
実際に私の女子の友達も小学生の頃はJOなどバンバンでていたのに中学生になった途端にあれ?どうしたんだろう?と思うくらいにタイムに伸び悩んでしまい、そのまま辞めてしまう女子が残念ながらとても多くいました。実は私もそんな感じの一人だったのです。
逆に男子の友達で、私が小学生の時にいつも競い合っていて私の方が少しタイムが速いくらいだったのが、中学生になった途端どんどん離されて今ではJOで上位にいたりととても成長していました。
今私は高校生なので、筋トレなどをして体が引き締まっていますが、まだ中学生になったばかりの女の子が、ガチガチに鍛えるというのは難しいと思います。そこでまずはお菓子やジュースなどを辞めることをおすすめします。逆に私としては、まずこれしか突破口がありませんでした。
完全にやめることが難しいのならば週に1回だけ多めに食べる日などを決めてストレスをためない程度に行うといいです!私も実際にお菓子やジュースなどが大好きなので完全にやめるのは難しいので日曜日だけは食べていい日にしています!
お菓子などの糖質はとても脂肪になりやすく、特に成長期の中学生にとってはとても吸収しやすいと思うので気をつけてください。わかっているけどやめられないですよね。私はこんな風にしてみました。
そもそもお菓子が目の前にあるから食べてしまう。お菓子、アイス、ジュースは買わないようにしてもらいました。しかし、お腹が空くので、ゼロカロリーこんにゃくゼリーや、炭酸水を飲んでみたりしました。
⑵ スランプに陥ってしまった時の対処法
スポーツをやっている人でやり始めてからやめるまで一度も伸び悩んだことがないという人はそうそういないと思います。スランプに陥ってしまったときに起こってしまうのが、うまくいかないことにストレスを感じてしまったりネガティブ思考になってしまうことです。
実際に私も小学生の頃まではJO出場の基準タイムをたくさん切っていてベストも出て水泳がとても楽しかったのですが、スランプに陥り試合に行っても毎回ベストがでず、帰り道もどんよりした気持ちで家に帰り、家に着くと母から厳しい指導を受けるなど・・・・・。
そういうことが積み重なり水泳がどんどん嫌いになっていき、嫌いなものを積極的にできなくなるという悪循環に陥りました。私はこのとき初めて水泳が嫌いになったと思います。
本当に好きなことは自分から積極的に行動しますよね?でも嫌いになってしまったものをやり続けるというのは苦痛だと思います。これが私だったのですが、もしかしたら、途中でやめて行ってしまった友達も、もしかしたら同じ経験で辞めていったのかもしれません。絶対にダメな例です。
スランプは人生の中で誰もが経験します。そして必ず抜け出すことができます。スランプから抜け出せた時の嬉しさは想像がつきません!なので焦らず、ストレスを抱えず頑張ってみてください。また、ストレスに感じてしまったり嫌いになりそうだったら少し休んで一切考えないということも大事だと思います。
スランプの時に私が試したことは一つだけ。とにかくコーチや母に相談してアドバイスをもらい、それを試すこと。試してみてだめなら次、それでもだめなら次のアドバイスをもらうために相談する。ひたすらこれを繰り返しました。
正しかったのかどうかは分かりませんが、スランプを脱出できた高校1年生まで、ひたすら耐える日々でした。また自分で限界を決めないでください。限界を決めてしまったらもうそこで終わりです。
私がおすすめするのは、目標を持つことです!何事も目標がなければ突き進めないと思います。たとえ0.1秒プラスでいいから目標を決めてそれに向けて突き進むだけです!
スランプに陥ってしまった人の多くがネガティブ思考になってしまいます。毎回毎回結果が悪いと、「今日もどうせダメなんだろうな、」と思ってしまうと思います。最初から諦めていたら絶対に結果が出るはずがありません。ですから常に笑顔を忘れずにポジティブ思考で、「今日は絶対結果を出すぞ!」という気持ちで臨んでください。
3 この記事のまとめ
①小学校から中学校へ上がるときの体の管理をしっかりする。お菓子やジュースなどの糖質類を極力控える。
②スランプになってしまってもストレスを感じず、笑顔でポジティブ思考でいる。そのために、コーチや先輩、親に相談をして、とにかくポジティブになんでも試してみる。そうすれば、結果は見えてくるはず!
【参考】主な経歴(ジュニアオリンピック出場)
① 小学校4年生 フリーリレー
② 小学校5年生 バタフライ(50m)、背泳ぎ(50m)、クロール(50m)、フリーリレー、メドレーリレー
③ 小学校6年生 ※小学5年生と同じ種目に出場
④ 中学校1年生 50mバタフライ
⑤ 高校2年生 50mバタフライ
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