私の息子がマルチ商法に引っかかりました。また、息子の友人二人にも被害が広がっており、息子は友達を紹介してしまったことを酷く悔やんでいました。なんとか若者たちを救うべく全力を尽くしたいと思います。
さて、息子と二人の友人を救うべく作戦を立てている私ですが、前回も記述した通り、まずは息子の中途解約から着手しました。
【息子と友人の現在の状態】(2022年3月時点)
①息子 契約締結後(役務提供後)89日経過
②A君 契約締結後18日経過。役務提供はまだ受けていない。
③B君 契約締結後44日経過。ただし、役務提供はまだ受けていない。
息子の場合は、後1日で中途解約期間が経過してしまい、特定商取引法での保護期間を超えてしまうことになります。前回記載した通り、直ちに中途解約の申し出を簡易書留で送りました。
記載方法は、クーリングオフの内容とほぼ同様で大丈夫です。参考までに名古屋市の消費生活センターが公開している情報を貼っておきます。
まず、何と言ってもきちんと意思表示をしたという証拠が必要です。これで期間内に意思表示をしたことになるため、交渉のテーブルにつくことができました。
次にリミットが迫っているのが息子の友人のA君です。息子にA君への説明内容をレクチャーし、息子に連絡をさせました。
私は隣で黙って聞いていました。息子とA君のやり取りは次の通りです。
「A君俺だよ。例のセミナーの関係で連絡をしたんだ。実は俺、あのセミナーを辞めることにしたんだ。あのセミナーマルチだったんだよ。」
さらに続けます。「マルチは違法ではないんだけど、俺の思ってたセミナーと違うんだ。それでさ、Aはどうする?続ける?辞めるか?」
するとA君は答えます。「俺はお前があれだけいいものだと熱心に進めるから、それを信頼して入ったんだ。お前がいないなら続ける意味がないよ。」
A君からの回答を聞いて息子が答えます。「A、分かった。手間をかけて申し訳ない。Aはクーリングオフ期間だから、明日手続きすれば全額帰ってくる。明日会ってくれ。」
以上です。このやり取りを隣で聞いていて、私は、A君がクーリングオフをすることが決まったことを確認しました。
明日息子がA君と直接あって、クーリンオフの手続きを行うため、契約解除通知書の書き方を教え、見本を持たせて、出来上がったら必ず郵便局で簡易書留で郵送するよう指示しました。
念のため、出来上がったらラインで画像を私に送るよう伝え、中身を確認することとしました。これらの対応により、A君については、後日無事に全額返金となりました。
ですが改めてマルチの恐ろしさを感じました。分りますか?信頼できる友人から勧められたものは、良く分からないものでも、人は信じるものです。
友情を悪用したマルチ商法。私はとても許す気になれません。まずは、3つのミッションのうち、1つを解決することができました。(つづく)
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