昭和46年生まれの私が就職したころ(1990年)、今のような甘さはありませんでした。今と昔部下や後輩への指導がどのように違うのか?比較してみると面白いかともしかしたら部下や後輩の指導に苦しんでいる方に参考になるものがあるかもしれません。
1 昔の指導方法
教えるのは一回だけです。二回同じことを聞くと怒られました!!指導のされ方はこんな感じ!
●主任(50過ぎのオヤジ!)
いいか!1回しか教えないからな。よく聞いとけよ!
○私(当時ハタチ!今は50のオヤジだけど!!)
はい!!!!!(ぶるぶる)
しかし・・・・・・1回では理解できませんので、恐る恐るもう一度聞きに行くと・・・(ぶるぶる)
○私(当時ハタチ!)
すみません。もう一度教えてください。良く分からなくって・・・・・・(ぶるぶる)
●主任(50過ぎのオヤジ!)
さっき1回教えた!!!(結局教えてくれない・・・)
そうすると私は仕方なく、違う先輩を捕まえて、教えてもらいました。しかしその先輩も当然1回しか教えてくれません。そういう時代だったのです。
【教訓】
1回しか教えてもらえないというプレッシャーにより、凄い集中力が生まれます。したがって、必ずこの1回で覚えようという努力をするため、仕事を覚えるスピードが上がったと考えています。
1回しか教えないということは、本当にパワハラでしょうか?私は何回も教えることは甘やかしているだけだと思います。
2 今の指導方法(2021年現在)
①分かるまで何度でも根気よく教える!(ホントかいな!!!!)
②受け手の立場に立って分かりやすく教える。
③分からない場合は、どこが分からないのか具体的に質問する。
④繰り返し反復して仕事をさせて、覚えるまで指導する。
⑤覚えたかどうか確認する。この間決して怒らない!!
こんな感じでしょうか?甘やかしすぎでしょうどう考えても。こんなことしていれば、当人はいつでも聞けば教えてくれる。別に怒られることもない。緊張感のかけらもないような気がします。
さてここで旧日本海軍の山本五十六元帥の有名な言葉をご紹介します。
「やってみせ 言って聞かせて させてみて 誉めてやらねば 人は動かじ」
みなさんどうですか?嘘だろ~~旧日本軍で褒めてもらわなければ動かないなんて、そんなことやったら、上官からボコボコだろ~と思いませんか??また、山本元帥はこんなことも言っています。
「実年者は、今どきの若い者などということを絶対に言うな。なぜなら、われわれ実年者が若かった時に同じことを言われたはずだ。今どきの若者は全くしょうがない、年長者に対して礼儀を知らぬ道で会っても挨拶もしない、 いったい日本はどうなるのだ、などと言われたものだ。その若者が、こうして年を取ったまでだ。だから、実年者は若者が何をしたか、などと言うな。何ができるか、とその可能性を発見してやってくれ。」
山本元帥が偉大な方であるからこそ出た言葉であるとは思いますが、要するに今も昔も人の育て方は変わらないことを示しているような気がします。
3 まとめ(改善提案)
私は断然昭和の指導方法が一番伸びると思っていますが、一部アレンジを加えます。
○私(当時ハタチ!)
すみません。もう一度教えてください。良く分からなくって・・・
●主任(50過ぎのじじい!)
1回教えた!(結局教えてくれない・・・)
これをこう変えませんか?
●主任(50過ぎのじじい!)
1回教えたよ。教えたことどこまで覚えている?(覚えたところを言わせて聞く。)
分からないところはここを見ると調べられるね。(答えではなく、調べ方を教える。)
まずは自分で調べてみようか。それでも分からなかったらまたおいで。(最後にアドバイスをする。)
皆さんの参考になれば幸いです!
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