この記事は、私が学んだ 「デールカーネギー」の「人を動かす」を活用し、 私が日々マネージャーとして部下に対しどのように指導し、 部下との人間関係を構築していったのかをご紹介し、みなさんの日ごろの悩みの解決につながることを目的にしており、 その第二弾となります。それではエピソードに入っていきましょう。
※お時間がない方は、 一番下の【そこで皆さんに是非お勧めしたいこと】をご覧ください!少しでもお役に立てると思います。
【今回のキーボイント】
・わずかなことでも、すべて、惜しみなく心からほめる。
・遠回しに注意を与える。
【エピソード】
また登場のN君です。 彼はまだ2年目の社員で、 多少PCの心得はあり、 その大きな体に似合わず、黙々と細かい作業をやることがどちらかというと向いていました。そこで、現場との採め事が多いN君に対して、 別の仕事を与えることにしました。
(N君の前回のやらかし)
「N君、各現場への商品の配分案の作成をやってみようか。 N君はなかなかPCスキルがあるから、結構いけると思うよ。 私から仕事の進め方、商品配分の考え方を教えてあげよう。これができるようになると、N君、戦力アップだよ」(部下にやる気を出させる。やはり人間関係の構築が重要!)
N君は、少しやる気を見せてくれました。 商品配分の考え方を教えた後、最終的な成果物イメージとして、各現場ごとの配分表 (エクセルシート)を見せて、成果物のゴールを理解してもらいました。
N君には、スタートからゴールまでをざっと教えましたが、必ずここまで出来たらいったん途中経過を報告するよう指示しました。 これはなぜかというと、 もしも間違っていたら戻るのが簡単だからです。 もしもゴールまで進んでみた結果、 それが違っていたら、 最悪最初からやり直しになってしまいます。 ですから絶対に中間報告を守らせました。
N君から1回目の報告がありました。 特段問題ないです。 それは当然です。 はっきり言って間違いようがないところで設定しましたから。
「N君出来たかい。 どれ。ふむふむ。 OK!出来ているじゃないか。なかなか手堅いね安心したよ。その調子で進めてみて!」 と少し自信をつけてもらうようにしました。(些細なことでも褒める!人間関係の構築の近道です!)
さて、第2回目の確認です。 案の定ミスがチラホラ見つかりました。
「N君ちょっと来てごらん。 ここは?ここも?これも?う~んどうした? コピペ多用したでしょう?もしかして効率的に早くやろうとしたのかな? (手を抜いただろうとは言わない!)このステージは1からやり直しだね。 スピードは少し遅くてもいい。 完壁だと思おう程確認しても、そこまで時間はかからないと思うから落ち着いてやってごらん」
さて、N君がしばらく頑張ってから、 第2回目の再挑戦版が提出されました。
「N君完壁じゃない!バッチリ!文句はありませんよ!では最後までやってみよう。」
当然N君の最終提出物は、問題なく出来上がりました。 本当はここまで褒められるほどの仕事内容ではないのですが、 N君には最初このような自信をつけさせることも必要だったと思います。
そして、実はこの話には、 オプションがついているんです。 私が直接指導したのは担当者であるN君です。実は私は、 もう一人の部下でN君の直属の上司であるM係長に対して、 N君の指導の仕方を指導していたのです。 N君には仕事のやり方を指導し、 M係長には担当者への指導の仕方を指導していた。 ちょっと自慢ですがダブル指導やり遂げました。
【そこで皆さんに是非お勧めしたいこと】
特に新人には、小さな仕事でもやり切ったことを経験させることは重要です。
最初の内は、わずかなことでも、すべて、惜しみなく心から褒めてください。 そして、 よくあるミスは目をつぶるのではなく、一つ一つ遠回しに注意を与えてみてください。そうすれば、個人差は出ると思いますが、 きっと期待に応えてくれる人材になってくれると思います。
そして、お互いに気持ちよく仕事ができると思います。
皆様の参考になれば幸いです。
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