息子がマルチ商法に引っかかった①

私の息子がマルチ商法に引っかかりました。なんと、４２万９千円も振り込んでしまったと。もうびっくりです。

父親である私が、息子を悪徳マルチ商法業者からどのように救い出したか、みなさんにご紹介したいと思います。

ことの発端は、息子から私への質問でした。以下やり取りです。

「お父さん。ちょっといい？あのさ、俺将来的には副業も持とうと思って、今から投資関係の勉強を始めようと思ったんだ。」さらに続けます。

「セミナーに申し込んで、金融商品の勉強をオンラインで始めたんだけど、最初は金融の授業だったんだ。ところがさ・・・・」

「オンラインの授業がほとんどなくなって、講師みたいな人がこのセミナーはいいものだから、友達に紹介したほうがいい。だからどんどん紹介しようって言うようになったんだ。」

この時私はとてつもなく嫌な予感がしており、残念ながらその予感は間違いなく的中することを覚悟していました。さらに息子は続けます。

「友達を紹介すれば、一人につきボーナスが１０万円入るから、4人紹介すればすぐに授業料なんて元が取れるって言われて。これってどう思う？」

私は静かに話を始めました。「それはマルチ商法と言うものなんだよ。違法ではないのだが、とてもグレーな商法で、お父さんだったらとても進めることはできないものだね。」

「ちなみに会費はいくらなんだい？」そう私が聞くと息子は答えます。「４２万９千円・・・・・」そして私は聞きます。「もう振り込んだの？」

すると息子は答えます。「うん・・・・・。」なが～い沈黙がその場を支配しました。そして息子はさらに私にとどめを刺す爆弾発言を！！

「実は友達二人に紹介して、その二人も振り込んじゃってるんだ・・・・」そのことを聞いた時、私は意識が飛んだのを覚えています。

私は息子に問いかけました。「４２万９千円って、大学生では普通には支払えない。私のひと月の給料に匹敵する額だ。どうやって払ったんだ？」

すると息子からは恐ろしい言葉が返ってきました。「アコムを紹介されて３人とも借金している。」

私は激しく怒っていました。まだ社会にも出ていない二十歳の青年を食い物にして。絶対に許せない。この時の私は、まさに鬼の形相だったと思います。

自分の息子と二人の友人の３人の借金合計で１２８万7千円。どうやって悪徳業者から取り返すか？私の全知識とすべての経験を使って戦っていくことを決意しました（つづく）