この記事は、私が学んだ 「デールカーネギー」の 「人を動かす」 を活用し、 私が日々厳しい上司に対し、 どのように対応して人間関係を構築していったのかをご紹介し、 みなさんの日ごろの悩みの解決につながることを目的にしており、その第一弾となります。 それではエピソードに入っていきましょう。
※お時間がない方は、一番下の【そこで皆さんに是非お勧めしたいこと】(まとめ)をご覧ください!少しでもお役に立てると思います。
【今回のキーポイント】
・議論(言い合い)に勝つ唯一の方法として議論を避ける。
・顔を立てる。
・喜んで協力させる。
【エピソード】
私が本社営業部で係長の時の話です。H部長は東大卒で非常に優秀な方で、分析能力もPCスキルも抜群に高かったため、部下が持ってくる資料についていつもダメ出しをしておりました。 部長の配下の課長(約10名)、係長(約20名)は、当時係長だった私を除き、 全員が大嫌い又は、 100歩譲って嫌いではないが苦手という感じでした。
営業部の課長、係長がH部長へ案件を説明し、すんなり通ったことはまずなく、決して部下いじめの意地悪をしているわけではないのですが、 レベルの高さにみんなついていけずに、毎日深夜まで仕事をしている状況でした。ほとんどの課長、 係長は、 半分以上ノイローゼといっても過言ではない状況でした。
さてそんな中、自分も係長として自分の係の施策案を説明し、H部長から了承を頂かなければ仕事を進めることはできません。 当時本社勤務でしたので、早く了承を取らないと全国の営業所に施策を展開できないため、現場からは「まだか~早く指示を出してくれ~」 と突き上げを受けることもしばしばでした。
日曜日のことです。私は当時はほぼ毎週日曜日に臨時出勤をしておりました。(本社の仕事は激務でした><!)そしていつも通りH部長も日曜日に出勤して仕事をしています。 というより、H部長は分析が趣味のようで、膨大なデータを使って仕事をしております。
H部長から「今日は何しに来たんだ?」と声をかけられたので、「各営業所への営業目標の算出のために出てきました。」と答えました。 そこで、ちょっとH部長が気に入るようなキーワードを入れてみました。「過去 4年間のトレンド分析をして、 精度の高い目標を算出できればと考えているんです。」 と答えると ・・・(・Д・)
H部長が、「そうか!どこまで出来ている? よしデータを持ってきてみろ!」 と嬉しそうに言ってきました。(しまったスイッチ入れちゃった )そして、 みなさんの想像通り、けちょんけちょんに言われて心をヘし折られたという結末です。
ただ、その時に良かったことが一つありました。 それは、H部長と議論した時に、 心の中では(いやこれは俺の考え方が正しいだろう。)と思った部分が結構あったのです。それはそうです。私も係長。 部長と違いその係の業務は専門にやっていますから当然自信もプライドもあります。ですが、 H部長は非常に頭が良いため、 どの担当の課長·係長も議論しても言い負かされてしまうのです。
そこで私は、この場ではH部長の言い分に対して、議論することはやめることにしました。
そして次の日の日曜日にリベンジアタックをすることにしたのです。
「H部長、先週は日曜日でご自分の仕事があるのにいろいろと相談に乗っていただきありがとうございました。あの後、H部長からのアドバイスを基に分析を進めてみたんです。 そうしたら、H部長の仮説にかなり近い傾向が出てきたんですよ。 ありがとうございました。」
H部長はかなり喜びました。そして「H部長、この部分については、どうも私の脱んだ傾向が近かったようです。H部長からの様々な考え方や検証方法を頂いたおかげで、やはりこの傾向で良さそうだと自信がでてきました。 H部長ちょっと見てもらってもいいでしょうか。」
そうするとH部長は、自分の仕事をそっちにおいて、二つ返事で「よし分かったちょっと待ってろ!」と喜んでPCに向かい、ものの1時間程度で、検証及び資料化までしてくれました。しかもこれは前回私の考え方を否定していた部分です。
「H部長すみません、 こんなグラフまでつけていただいて。本当に恥ずかしいのですが、このグラフは本当に分かりやすくてほかの資料にも使えます。 ツールいただけませんでしょうか。」と言って、 H部長から簡単に作れるグラフのツールまでもらってしまったのです。
ちなみにこれがきっかけで、随分H部長に気に入られてしまい、私が「相談」 と称して事前に説明に行くと、うまい具合に直すべきところと、どう直すのかを指摘を頂きます。 (当然なぜか私にだけはあたりが柔らかい!)そして、修正済みの資料で説明に行くと、 見事に通るという好循環を生みました。
【そこで皆さんに是非お勧めしたいこと】(まとめ)
自分の考えが間違いなく正しかったとしても、相手との議論は避けるべきです。 なぜなら、相手の地位が自分より高いほど、自分の誤りを認めず感情的になる傾向が高いからです。ですから特に上司の顔は立てるようにしましょう。そうすれば、上司から思わぬ協力を引き出すことも可能です。
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