幽霊テーマ第三弾です。これもなかなかの恐怖な思い出です。
私が19歳の時、 既に就職をして、 会社の独身寮に入っていた時の話です。
当時6畳一間で、 二人で共同生活でした。 S46年代の皆さんからしたら、まあ昔は当たりかと・・・。若者からすると「えええええ????」 ですよね。
昔は、地方から東京へ出てくる若者が多かったため、いきなり一人暮らしとなるとホームシックになってしまい、 会社を辞めて田舎に帰ってしまう方も結構いらっしゃったため、寂しくないように一部屋に二人という・・・
さて、本題に入りたいと思います。
寮での生活を始めて間もないころです。相部屋の友人と布団を並べて寝ておりました。すると夜中に急に「金縛り」 になり目が覚めました!
そして、恐ろしいことが起こりました。 私は上向きで寝ていますので、 視線は天井です。左手に押入れがあるのですが、 その上に天袋 (小さい押入れみたいなやつです。)から出たんです・・・・・
【その時の模様】
夜中にはっと目が覚めました。 意識ははっきりしているのですが、 体が痺れているような感じで動きません。 (金縛り状態)
自分は仰向けで天井の方を見ている状態です。 ふと目に入った天袋の襖が少しずつ開いていくのが見えます。そして、中から「顔」 が下を覗き込むように出てきました。
私はもうびっくりして、 とにかく隣で寝ている友人を起こそうとするのですが、声が出ません。 そして体も動きません。
天袋から覗き込んでいる顔はそのまま私をじーと見ているように思えます。
必死に体を起こそうとしたときに、ようやく上半身が起き上がり、友人を起こそうと手を伸ばしました。 あと少しで友人に届くと思った瞬間!
自分の体は、元の寝ている状態に戻っています。 どうやら1mmも動いていなかったようでした。
それでもなんとか友人を起こそうと必死に体を起こそうとすると、 またも上半身が起き上がってきました。
よしもう少しで友人に手が届くと思ったその時、 後ろを振り向くと寝ている自分が見えたような気がしました?なんでと思った瞬間、 またも自分の体は、 元の寝ている状態に戻っています。 そしてそれ以降記憶がありませんでした。
気が付いた時には次の日の朝になっていました。 私は友人に昨夜起きたことを話しましたが、 友人は、 「ほんとかよ! 全く気付かなかった。」 という感じで驚きはしたものの、 特に気にはしていませんでした。 ところが・・・
二人とも仕事から帰ってきて、 また夜になりました。
私は恐怖感はあるものの、 もしかしたら夢だったのかと思い、 また友人と布団を並べて寝ることにしました。 すると・・・
翌日朝、友人に起こされて目を覚ますと、 友人が血相を変えて、 昨夜私が体験したことと同じ体験をしたというのです。
ただ、一部違ったのは、 友人は何とか動けたようで、 私を必死に起こそうと体をゆすったそうですが、 私はまったく目を覚まさなかったそうです。
二人で同じ体験をしたので、 これはヤバいと二人で寮母さんに一連のことを報告しました。
すると寮母さんは、今まで幽霊がでたことなんて聞いたことがない。とのことでした。
この話はここで終了です。 以後我々二人がこの体験をすることはありませんでした。期待を裏切ってすみませんでしたが、 体験した二人は思いっきり恐怖を味わいました。 みなさんもこのような恐怖体験ありませんか?これは兄の最恐クラスの思い出です。
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