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ポンコツヤローの異世界放浪 LV1

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②ポンコツヤローの異世界放浪
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V1:とにかく金だよ!

「ヤベー・・マジで妖精飛んでるよ~」ヤナがボヤキます。「でもなんか可愛いな!」シゲが言うと同時に「バカ!」っとみんなに突っ込まれます。そして一番冷静なブーがみんなに話しかけます。

「みんな聞いてくれ。もう分かっていると思うが間違いなくここは異世界だ。となると、当面はこの世界で生き抜くことを考えなければならない。冷静によく見ると、確かに妖精が飛んでいるが、どうも人間、亜人間が存在する世界のようだ。まずはドラクエを思い出して、いろいろと話しかけ情報を得よう。」

するとヤナが「いやちょっと待て。話しかけていきなり殺されたりしないか?」一同顔を見合わせてうなずきます。そこで私は「確かに。ここは俺たちが知っている世界ではない。いきなり襲われることだって考えられる。安全かどうか確かめてからだが、それにはやはり一度話しかけなければならんな。」と言います。

「さて、誰が話しかけるかだが・・・・シゲお前が行け。」と私が言うと「なんでだよ~~!」とシゲが叫びます。「はっきり言う。この中で死んでも全く問題ないのがお前だ。」というとシゲが「なんでだよ~~~~」と絶叫します。そして私は続けます。

「ごめんごめん嘘だ。そんなに怒るな。いつものギャグだ。まあ俺が行くよ。第一お前じゃ何話していいかわからんだろ?さてみんな聞いてくれ。まず俺が話しかけてみる。目的はまず言葉が通じるかだ。通じなかったそれこそ話にならん。」さらに続けます。

「言葉が通じたら、自分は旅人であること、無一文であること、何か適当な仕事があるのか教えてほしいこと、そのほかにこの町のルールなどを簡単に教えてほしいことこの辺りを聞けばいいのではないかと思うがどうだ。」そう聞くと、みんな頷いた。

「よし、もう一つ大切なことを。みんなそこら辺にある武器になりそうなものを集めておいてくれ。棒でも石でもだ。もし敵として襲ってきたら、俺は一目散に逃げてくるから、石を投げるなどして助けてくれ。全力であの山の方へ逃げよう。どうだ?」みんな頷きます。

「さ~て、取っ捕まったら助けてくれよ。頼むぜ相棒たち!」そういうと、私は一人町の方へ向かい、目に入った人物に声をかける決心をしたのでした。

 「あの~すみません。ちょっといいですか?」私は思い切って、一人の男性に声を掛けました。すると「なんでしょうか?」と返事がきます。(よし言葉が通じる!)「いや~私は旅人なのですが、こちらの街に少しの間お世話になろうかと思っているのですが・・・」

 そのまま私は話を続けます。「実は旅の資金が底をつきまして、適当な仕事などありつけないかと思っているのですが教えていただくことはできませんか?」するとその男性は「あ~だったら、冒険者ギルドにでもいくんだな。ゴミ掃除からモンスター退治まで幅広く紹介してくれるよ。」

 (なるほど!ますますロールプレイングの世界だなこれは・・・)「ありがとうございます!冒険者ギルドはどこにありますか?」すると男性は「この大通りをまっすぐ行けば分かる。町の中心にあるでっかい建物だよ。看板がかかっている。」私は「ありがとうございます。助かりました。」とお礼を言いました。

 そして続けます。「あの~見知らぬ土地から来ているもので、こちらの街のルールとかなんとかありませんかね?教えてもらえれば助かります。」すると男性は、「そうだな。街に滞在するには税金がかかるぞ。詳しくはギルドで教えてもらえばいい。ギルドに登録し、税金を払えば、いつまでもいれるさ。まあ金があれば、宿にも食事にも困らないだろう。」

 私は丁寧にお礼を言い、その男性と別れた。そして心の中でこうつぶやいたのです。(やっぱり金がいるよな。そりゃそうだ。さてどうやってこの世界で稼げばいいのか・・・・。まさかモンスターと戦って稼げってことか?勘弁だよな。普通に死ぬんでないかマジで・・・・)

「お~いみんな戻ったぜ。朗報だ。結論から言うとまあドラクエと同じだ多分。」一同驚いた表情をしつつも口々に「やっぱりそうなるか~お約束通りじゃね?」とつぶやきます。そして私は続けます。

「まず言葉は通じるな。いきなり襲われることはない。そして街の中心に冒険者ギルドがあるから、そこで相談すると適当な仕事にありつけるようだ。それこそゴミ掃除からモンスター退治まであるってさ。さらに宿も食事も金さえあればOKだって。あとな残念だけど街に滞在するためには、税金がかかるってよ。」

するとヤナが叫びます「やっぱどこの世界もとにかく金だよな。俺ら無一文じゃんどうするよ?」そして私が答えます「そうやっぱり金だよ。まずは冒険者ギルドに行って相談し、とにかく仕事をもらって金を稼ぐ。そして宿と食事の確保だ。みんないいな?」全員頷くのでした。

 早速冒険者ギルドで登録を済ませた私たちは、今無一文であり、なんとか街の税金と当面の宿と食事を確保したい旨相談しました。ギルドは案外優しく、私たちに適当なごみ処理、酒場の皿洗い、ウエイターなど簡単な仕事をあっせんしてくれた。ひと月仕事を継続する約束で、当面の税金もギルドが立て替えてくれました。(感謝)

 1週間ほどギルドで寝泊まりした生活を続けていると、「ぶっちゃけこれってただのバイトじゃね?」ヤナが言います。カズキンが「バイトだよな~」、ブーもタクボクもアンザワも「バイトだよな~」と続きます。シゲは「働かなきゃ飯はくえね。」とやっぱりピントが外れています。

そこでカズキンが切り出しました。「なあ冒険者らしいことしないか?」するとブーがすぐに反応しました。「おいおいモンスターと戦うのか?死んだら行きかえることができるのは、ドラクエの世界だけだぞ。」さらに続けます。「俺らに特別な能力があるようにも見えない。ふつ~に死ねるのではないか?」

いつも無口なミツが口を開きました「そもそも元の世界に帰れないのかな・・・」一同言葉がなくなってしまいました。そこで私が切り出しました。「カズキンの言う通り冒険者をやらないか。多分冒険者にならないとそれこそ元の世界に帰る情報すら手に入らないような気がする。ここで残りの人生ずっとバイトするのか?みんな!」

そしてみんなが口々に言います。「やろう!」、「よし俺も」、「俺もやる」、「俺も」、「そうだなやるしかないな」、「わかったよ」。そして最後にミツが「みんながやるなら・・・」と賛成し、全員一致で冒険者にチャレンジすることになった。

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