ポンコツヤローの異世界放浪 LV16

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②ポンコツヤローの異世界放浪

LV16:突入!死のダンジョン!

 いよいよ炭鉱に突入します。陣営は、①タカ②シゲ③タクボク④ブー⑤アンザワの順に2列にです。分岐点のところで、ヤナ、ミツ、と護衛のカズキンが残りました。「じゃあ頼むなヤナ、ミツ、カズキン」そうブーが言うと、「了解!」と3人が答えました。そのままタカ達は、左の通路に進みます。

 「いよいよここからだな。後ろには回り込まれないはずだが・・・アンザワ!後ろは気にしておいてくれ!頼むな!」そうタカが言うと「了解!」と返事が返ってきました。いよいよ本格的なダンジョン攻略です。そしてその頃ヤナ、ミツ、タクボクのチームも行動に入りました。

 「よーし、リュウさんの指示通り、まずは右の通路に毒の沼をぶち込んでやるんだな!いくぜ~ポイズンスワンプ!」ヤナが魔法を放ちました。毒の沼が通路の奥へ奥へと流れていきます。リュウからの指示はまずタカ達が左の通路を攻略している間に、右の通路を毒の沼で塞ぎ、ゴブリンたちが出て来れないようにする。

 万一ゴブリンたちが出てきても、再度毒の沼を流し込み、根こそぎ殺す。そして、真ん中の通路から出てくるであろう敵をミツのファイアーボールで徹底的に叩くという完璧な作戦でした。ポンコツヤロー達で乗り込んで行ったら、恐らく今までの冒険者と同じ目にあっていたでしょう

 ヤナは魔法を放った後少し安心した様子で言いました。「これでしばらく待機だったな。もし敵が迫ってきたら、もう一度毒の沼をぶち込むと!」誰もがリュウからのアドバイスを全面的に信じておりました。その頃タカの方では、前面のゴブリンたちを1匹ずつ確実に仕留めています。

 タカは「よしオッケーだな。悪いちょっと代わってくれ!」そう言うとタクボクと代わりました。するとシゲも「俺も疲れたよ~」と言うのでアンザワが「いいぜ代わろう!」と言い前衛に入りました。奥へ奥へ進むたびにゴブリンが出てきますが、1対1なら絶対に負けません。確実に倒していきました。

 「どうやらここが最下層みたいだな。意外と楽な戦いだったな」そうブーが言うと、シゲが突然叫びました。「おい!こっちになんかあるぞ?金目のものっぽいな」そこにはゴブリンが近隣から略奪したであろうものが無造作に置いてあります。ブーが「よし。一通り持ち出そう。ひとまずタカとタクボクは先に戻ってくれ」

 そう言うと残りのメンバーで回収作業に入り、タカとタクボクは来た道を先に戻ることになりました。その頃ヤナたちは意外に苦戦を強いられていました。なんとアンデットの戦闘が始まっていたのです。

 時間は少し戻ります。「余裕だな!右の通路に毒の沼を流し込んだら全然出てこねーな!」ヤナが余裕たっぷりに話をしていると、真ん中の通路から大量のゴブリンが押し寄せてきました。「ゲ!ヤベー」思わずヤナが言葉に出したと同時にミツが魔法を放ちました「ファイアーボール!!!」

 すると密集した10匹以上のゴブリンが炎と爆発に巻き込まれて吹っ飛んでいきます。「気持ちいい~~!!」普段物静かなミツが思わず叫ぶほど鮮やかに魔法が決まります。その姿を見てヤナが「やるな!ファイアーボールいいな~」とまたも余裕たっぷりな態度に変わりました。

 「また真ん中の通路からゴブリンが出てきたらファイアーボールだな!面白いように決まるな!!」興奮気味のヤナでした。「ところでファイアーボールはあと何回撃てるんだ?」そうヤナが聞くと「僕はあと2回かな?」とミツが答え、「俺は1回だな」とカズキンが応えます。

 余裕たっぷりで笑いが止まらない三人でしたが、意外にもゴブリンが大量に住み着いていたようで、数度の戦闘であっという間に魔法を使い果たしてしまいます。「ヤナ、カズキン。僕もうあと1回しか魔法を撃てないよ。」そうミツが言うとカズキンが「俺はさっき撃ってしまったから・・・」

 ヤナのほうも「俺もさっき右側の通路から出てきたゴブリン共に向けて撃っちまったから、もう魔法は撃てないよ。多分右側からは出てこないと思うけど・・・・」既に3人で50~60匹くらいゴブリンを焼き尽くし、毒で殺しています。しかし得意の魔法が亡くなっていると、ミツとヤナも不安になってきました。

 そんな時カズキンが「心配するなよ。右の通路は毒で一杯だろうから生きているわけないだろう!!死んでるよ!真ん中はこれだけファイアーボールを打ち込んだんだから、もうほとんどいないさ。それに俺は忍者だぜ。俺の刀でゴブリン共をぶっ殺してやるよ!」そう自信たっぷりに言いました。

 ヤナもミツも「お~さすがカズキン!頼りになるね~~」といつの間にか不安が飛び去ってしまったような顔をしています。しかし彼らは致命的ことにまだ気づいていませんでした。アンデットの存在です。既に死んでいるアンデットには、毒は効かないことをすっかりと忘れてしまったのです。

 「あれ?」ヤナが右側の通路を凝視します。「ヤベーゾンビが来るぞ!このゾンビは全滅した冒険者じゃないのか?」そうヤナが言いました。するとカズキンが「間違いない!だって装備を付けてるぞ!!なんか強いんじゃないか?」3人に緊張が走ります。「どうする?ファイアーボール撃とうか?」そうミツが言いました。

 するとカズキンが「いやもうラスト1発しかない。使い切るわけには行かないな。」と言いました。調子に乗ってゴブリンたちに魔法を使いすぎたことをここで後悔しました。それと予想が外れたのは、真ん中の通路にはゴブリンが、右側の通路にはゾンビが主に巣くっていたのです。

 したがって、毒の沼の効果がほとんど発揮されていなかったのです。そうこうしているうちにゾンビたちが10体ほど迫ってきます。手には武器防具を持っています。「ヤバいな・・・」カズキンは呟きました。今度はミツが「ヤバいゴブリンたちがまた来た。結構いるのでは??」そう叫びました。完全に挟み撃ち状態です。

 カズキンは2人に「俺はゾンビをやる。お前たちはゴブリンを防いでくれ。魔法はギリギリまで取っておこう!」そう言いました。実はこれが大失敗だったのです。ファイアーボールを使ってゾンビを焼き払うべきでした。そしてゴブリンもこれが最後の集団だったのです。3人の絶望的な激闘が始まりました。

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