ポンコツヤローの異世界放浪 LV3

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②ポンコツヤローの異世界放浪

LV3:ちくしょうやっぱり金かよ!

 タカは、鑑定部屋に出るとみんなに伝えます「シーフ以外だったらどんな職業でもできるってさ。」みんな声を上げます。「それは凄すぎるな。で、タカはどんな職業を選ぶんだ?

」とみんなから聞かれ、タカは「ん~みんなが選んだ職業に見て、足りない職業を選ぶよ。そのほうがチームのためにはいいだろう?」ちょっとカッコつけるタカでした。

 全員レベルとステータスを確認したところで、りるが説明します。「さてみなさん確認が終わったようですね。職業は決まりましたか?もしなりたい職業があれば、クラスチェンジできますよ。」すると我先に、「俺忍者!俺マジックユーザー!!」などわいわい騒いています。そこでブーがみんなを制止します。

 「待て待て。パーティ編成考える必要があるだろう!再確認しよう。まず8人パーティだから、前衛3人、中衛3人、後衛2人と考える。前衛は戦えなければいけないから、戦士のシゲ、聖騎士のタクボクで決まりだ。中衛は、シーフのアンザワ、クレリックの俺(ブー)で決まりだ。後衛は、マジックユーザーのヤナとミツで決まりか。」さらに続けます。

 「そうすると忍者のヤナは、どちらかというと、中衛の方がいいかもしれない。そうなるとタカには前衛向きの職業がいいかもしれないな」相変わらず冷静な分析をするブーでした。するとタカが言います。「回復系魔法は、クレリックのブーと聖騎士のタクボクか。攻撃系魔法は、ヤナ、ミツそして忍者のカズキンか。」

 「そうなると、聖騎士になったほうが、回復系が増えるからそのほうがいいかな?」そうタカが言うと、珍しくシゲが面白いことを言いました。「それじゃタクボクと同じでつまらん。」一同唖然とした後大笑いして「シゲの言う通りだ!」と更に笑いました。そしてタカは「シゲの言うとおりだな。では魔法剣士にするよ。」

 様子を見ていたるりが言います。「皆さん決まったようですね。ではあちらでクラスチェンジができます。あ!言い忘れていましたが、鑑定料銅貨5枚、クラスチェンジ料銀貨1枚です。今回は駆け出しの冒険者という事で、鑑定料はサービスしておきますね^^」それを聞いたヤナがいつも通りのセリフを言います。「ちくしょうやっぱり金かよ~~」

さていよいよ各自の職業が決まりました。そしてシゲから「武器と防具はどうするんだ?」という疑問と、ヤナから「魔法はどうやって覚えるんだ?」という疑問ができました。もちろんみんなも同様に疑問に思っていたことです。「普通ならお金出して買うんだよね・・きっと・・」と言ったのはミツでした。

そんな話を聞いたギルド店員のりるがアドバイスします。「武器防具は武器屋で、薬草などの道具類は雑貨屋でそれぞれ購入できますよ。まあ確かにお金がなければ、基本的にはどんなものも手に入らないのは一緒ですね。」

「それから魔法なのですが、取得方法は2パターンあります。ひとつは師匠を探して弟子入りすること。もう一つは魔法のスクロールを購入し、スクロールを使って覚えることですね。」りるの話を聞き入って、「なるほど~~」という表情をしています。そしてヤナがはっと気づきます。「また金がかかるのかよ~」

タカがりるに尋ねました。「りるさん分かる範囲でいいのですが、一番安めの剣や防具、薬草、毒消しなど一般的な道具、一番低レベルの魔法スクロールっていくらくらいですかね?」そしてタカははっと思い出したかのように別のことを聞きます。

「りるさん!もしかして何ですけど、ボロボロで使い物にならないようないらない武器、防具などギルドにありませんか?」するとりるは少し考えて答えます。「確か地下倉庫に、古いなどの理由で不要な剣なんかありましたね。ちょっと聞いてみますよ。」そういうと、奥の部屋に入っていきました。

タカはみんなに伝えます。「俺らには武器防具などを買いそろえる金はない。なので、木の棒で棍棒や槍を作ったりして、ひとまず準備するしかないと思う。しかし魔法だけはなんとかならんかな~。スクロール絶対に高いぜ。」一同頷きながらも、どうしたものか困っている表情を浮かべていました。

しばらくすると、りるが戻ってきました。「ギルドマスターに相談しましたら、そんなに困っている駆け出し冒険者なら、格安で譲っていいと言われました。皆さん良かったらどうでしょうか。」すると一同「いや~助かります。感謝です。」口々に言います。そしてりるについて地下倉庫に降りていきました。

「まあ古いもので、ほとんど使い物にならないものばかりですが、良かったら使ってください。何もないよりましでしょうから。」りるが言います。そして「それでは私は仕事がありますので、ある程度目途が付きましたらまたお声をかけてください。」そういうと上に上がっていきました。

それから1時間が経過したころ、何とか使えそうなもの見つけ、手に持って集まってきました。ブーがみんなに声をかけます。「みんなどうだ?見つかったか?戦えそうか?」するとメンバーが口々に「まあ何とかなるかな?」、「初期装備ならこんなもんだろう。」など返事がありました。

【武器防具初期装備】

1 タカ(魔法剣士):帽子、ブレストプレート、ロングソード、皮手袋

2 タクボク(聖騎士):兜、アーマー、ロングソード、ラージシールド

3 シゲ(戦士):兜、アーマー、バトルアックス:ガントレット

4 アンザワ(シーフ):帽子、ブレストプレート、ダブルダガー、皮手袋

5 ブー(クレリック):帽子、ブレストプレート、メイス、ガントレット

6 カズキン(忍者):帽子、ブレストプレート、刀、皮手袋

7 ヤナ(マジックユーザー):帽子、ローブ、ロッド、皮手袋

8 ミツ(マジックユーザー):帽子、ローブ、ロッド、皮手袋

タカは、「まあかなり埃をかぶっているし、錆が出たりもしているが、とりあえずこれくらいの装備があれば、何とかなるだろう。みんなどうだ?」するとブーが「そうだな。見た限り最低限はそろっていると思うよ。これで行こうよ。」そしてカズキンが「よし。武器防具はこれで良さそうだな」それぞれ言いました。

それぞれ武器防具を持って上がり、ギルド店員のりるに報告します。するとりるから意外な提案がされました。「みなさんギルマスからなんですが、その武器防具は差し上げますとのことです。ただし・・・・」

「みなさんの冒険者レベルが10になるまでは、当ギルドの宿泊施設の利用及び戦利品の買取をさせてほしいのです。」すると間髪入れずにブーが言います。「法外に高く宿泊料を取られたり、戦利品を安く買いたたかれたら元も子もない。それと何か絶対的な約束があるのか?」少し疑っている様子です。

すると、りるが慌てて訂正します。「誤解しないでくださいね。これは当ギルドのお客様になってほしいというお願いです。別に他の宿泊施設を使ってもらっても、他の店で戦利品を売買してもらってももちろん結構です。ですが、当ギルドを使ってもらった方が、きっとお得になるとは思いますよ。」

ブーは、少し顔を赤くして、「これは疑ってしまい申し訳ない。それならむしろ感謝を言うのはこちらのほうです。特段不都合がないようでしたら、是非このギルドに引き続きお世話になりたいです。みんないいよな?」そういい、全員賛同しました。

ブーは続けます。「すみません。恥を忍んで申し上げますと、魔法のスクロールもなんとなると大変助かるのですが。」りるが優しく超えます「そうですね。それでは魔法を使える方については、その属性の初歩魔法のスクロールを1つずつ進呈しましょう。これから大切なお客さまになってもらうので、無事に帰って来ていただきたいですから。」

【魔法を覚えた!】

1 タカ(魔法剣士):ライトニングボルトLV1

2 タクボク(聖騎士):ヒールLV1

3 シゲ(戦士):なし

4 アンザワ(シーフ):なし

5 ブー(クレリック):ヒールLV1

6 カズキン(忍者):ファイアーボールLV1

7 ヤナ(マジックユーザー):クエイクLV1

8 ミツ(マジックユーザー):ファイアーボールLV1

その言葉に一同感動状態です。そしてブーが続けます。「早速仕事を受けたいと思います。りるさんどんな仕事があるのですか?」そう言うと、りるが2枚紙を持ってきました。「冒険者の皆さんへの仕事の依頼は、あちらの掲示板に貼られています。後で見てくださいね。ですがみなさんに出来る仕事は、恐らくこの2つかと思います。」

【仕事①ゴブリン退治】

町の北側5キロの山岳付近にゴブリンの集団あり。近隣の家に押し入り、家畜を奪ったりしている。数不明だが、恐らく20~30匹前後と思われる。報酬は1匹退治につき銀貨1枚。なお、ゴブリンから奪った品物がある場合は、冒険者のものとする。

【仕事②獣狩り】

町の西側3キロの森林付近に獣が多数生息。獣の肉や毛皮は必需品であるため、街の各商店で買取を希望している。獣によって買取単価は変動。参考価格:熊1頭(金貨2枚程度)、猪1頭(銀貨5枚程度)、狐1頭(銀貨2枚程度)

みんなで依頼書に見入ります。カズキンは「なるほどな。ゴブリン退治なんでベタだよな。だけど意外に獣狩りがこんなに金になるなんてな。結構いい仕事なんじゃないか?」そして珍しくミツが意見を言いました。「僕は獣狩りの方が良いと思う。だって獣は基本的に人間が攻撃して来たら逃げるでしょ?だからゴブリンよりも安全かな?」

ヤナがすかさず突っ込みました。「お前熊と出会ったらどうするんだよ。熊になんか勝てね~だろ?熊は流石に逃げるしかないんじゃないか?」とまあなかなか意見がまとまりませんでした。結局りるの一言が最初の仕事を決めることになります。

「迷っているようですね。たぶんゴブリン退治あたりがいいと思いますよ。ゴブリンは基本的に人間で言えば10歳くらいの子供の体力くらいしかありません。確かにちょっとした武器を持って攻撃してきますが、ホブゴブリンが多数いるようなことがなければ、だいたい大丈夫なはずですよ。」さらに続けます。

「意外に獣狩りは難しいんですよ。獣は素早いので、攻撃を当てたり、捕まえたりすることがなかなかできないことが多く、狩りに出かけても、1匹も仕留められないなんて結構聞きます。もう少し腕を上げてからチャレンジしてもいいかもしれませんね。」

一同一斉に「なるほど~」ずいぶんと勉強になったようです。「じゃあゴブリン退治やってみるか?」カズキンが言うと、みんな大きく頷きました。

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