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ポンコツヤローの異世界放浪 LV2

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②ポンコツヤローの異世界放浪
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LV2:よ~し鑑定だ!

 次の日、仲間たち全員で冒険者ギルドを訪れました。そして仕事の受付カウンターで、いつものギルド店員りるにカズキンが声を掛けました。「すみません。冒険者になりたいんですけど?」と言うとギルド店員りるが目をパッチリ開けてそのまま動きません。

カズキンがもう一度「あの冒険者に・・・」と言うと、りるが「あの~既に冒険者ですよ?みなさんは?」と言いました。その言葉を聞き全員固まったまま動きません。やがてヤナが「俺らバイトしかしてないじゃん・・??」とつぶやきました。

みんなも顔を見合わせます。それはそうです。それぞれみんなウエイター、ゴミ掃除、運び屋、作業現場など、どう考えても元の世界でやっていたバイトと同じことをして、額に汗を流し、なんとか日銭を稼いでいたのですから。

 そんな姿を察したのか、ギルド店員りるが説明を始めます。「みなさんが冒険者ギルドに登録をした時点で既に冒険者となっています。今はレベルが低いため、肉体労働系の仕事を選んでいたのかと思っていました。」さらにりるは続けます。

 「低レベルのモンスター退治の依頼もありますし、依頼を受けずに、町の外に出てモンスター狩りをすることもできますよ。ただ、町の外に出てモンスター狩りをしても、あまり効率が良くないことが多いかもしれませんね。」さらにりるが続けます。

 「そうだ、皆さんまずは現在のレベルとステータス確認をされたらどうですか?そして職業を決めたほうがいいですね。今はただの町人のはず。ステータス次第では他の職業に就くことができますよ。」カズキンが間髪入れずに質問します。「職業ってどんなのがあるのですか?」

 りるは続けます。「普通に戦士、マジックユーザー、クレリックなど様々。当然戦士は体力ステータスが高くなければなれませんし、魔法使いは魔力が高くなければなれません。あ!聖騎士などの上位職業は、体力の他に魅力、神の加護も高くないとなれませんね。まずステータスさえわかれば、なれる職業がわかりますよ!」一同一斉に「お~~やろうやろう!!」盛り上げってまいりました。

 ヤナが突然「りるちゃんステータス見てよ~~」と言いました。りるは、(なんか急になれなれしいです><)と思いながらも「それでは誰から始めますか?」と言われ、我先に「俺!俺!俺から~~」ともみくちゃになるりるでした。

 「あ~はいはい分かった分かった。ちょっと待て。はいじゃんけんで決めて。」ブーからの一言でみんな我に返り、とりあえず一列に並びました。まず最初は、カズキンです。るりがカズキンをステータス鑑定部屋へ案内しました。すると中に鑑定人(おっさん)が控えています。

 (鑑定人)「どれみてやろう。LVは1だな。まあモンスター2,3匹倒せばすぐにあがるさ。ステータスは・・・ほ~これはすごい。体力と瞬発力がともにMAXの10だな。まああとは、5,6と並みだな。職業としては進められるのは、戦士、シーフそして上位職業としては忍者だな。まあがんばれや。」

 カズキンは、鑑定部屋に出るとうれしそうにみんなに言いました!「お~い俺は忍者になるぞ~~やった!」一同声を上げます。「お~カズキンやるな~!忍者ぴったりだろう!」誰もが拍手しています。この世界に来て久しぶりに喜びに溢れた瞬間でした。次にタクボクが案内されます。

 (鑑定人)「どれみてやろう。LVは1だな。まあモンスター2,3匹倒せばすぐにあがるさ。ステータスは・・・ほ~これはすごい。魅力と神の加護がともに9か!それに体力と運が8だな。なかなか凄い。上位職業の聖騎士がお勧めだな。まあ、戦士、クレリック、シーフなど結構できるが、聖騎士だなおまえは。まあがんばれや。」

 タクボクは、鑑定部屋に出ると淡々とみんなに伝えます「いろいろできるみたいだが、聖騎士になれってさ。」一同声を上げます。「お~タクボクやるな~!聖騎士かよ!」誰もが拍手喝采です。聖騎士と言う名だけで、凄く強そうだと単純に喜ぶメンバーでした。次にミツが案内されます。

 (鑑定人)「どれみてやろう。LVは1だな。まあモンスター2,3匹倒せばすぐにあがるさ。ステータスは・・・ん~~しかし体力ないな。肉体系はだめだ。む?ほ~これはすごい。魔力と神の加護がともに9か!それに知力が7と高めだな。おまえはマジックユーザーでもクレリックでもどちらでもできる珍しいタイプだ。まあがんばれや。」

ミツは、鑑定部屋に出るとみんなに伝えます「体力系はダメ見たいだけど、マジックユーザーとクレリック両方できるみたい。どっちになろうかな?」一同声を上げます。「お~これは凄いな!どっちも重要な職業じゃね?」またもや拍手喝采です。とにかく喜ぶメンバーでした。次にヤナが案内されます。

 (鑑定人)「どれみてやろう。LVは1だな。まあモンスター2,3匹倒せばすぐにあがるさ。ステータスは・・・神の加護が5かそれ以外は標準以上だな。魔力が一番高い。聖職者は無理だが、それ以外はまあ一通りできそうだな。魔法剣士にもなれそうだが、魔力を活かしてマジックユーザーお勧めだな。まあがんばれや。」

ヤナは、鑑定部屋に出るとみんなに自慢げに伝えます。「どの能力も高いのでなんでもできるってさ!魔力が一番高いから俺はマジックユーザーだ!」一同声を上げます。「お~さすがヤナだな!なんでもできるか!」実はシゲ以外は、どうせ盛ってるんだろうなと疑っていましたが一応拍手喝采でした。次にブーが案内されます。

(鑑定人)「どれみてやろう。LVは1だな。まあモンスター2,3匹倒せばすぐにあがるさ。ステータスは・・・ほ~これはすごい。神の加護が9か!体力と運が8だな。魅力が少し足りないが、ギリギリ上位職業の聖騎士もできるが、クレリックになったほうがより多く魔法が使えるのでお前にはいいかもしれない。まあがんばれや。」

 ブーは、鑑定部屋に出るとみんなに伝えます「一応聖騎士にもなれるようだが、クレリックになったほうが多くの魔法が使えていいみたいだ。」一同声を上げます。「お~ブーはクレリック決定だな!頼むぜ!」誰もが拍手喝采です。喜ぶメンバーでした。次にシゲが案内されます。

(鑑定人)「どれみてやろう。LVは1だな。まあモンスター2,3匹倒せばすぐにあがるさ。ステータスは・・・・・・・・・・・なんじゃこれは。お前は相当バカだな。しかしここまで極端なステータスは見たことがない。体力と運、神の加護が10。それ以外は最悪だ・・・はっきり言って、戦士以外にはない。まあがんばれや。」シゲはその場で言います。「なんでだよ~~~。」

 シゲが、鑑定部屋に出るとみんなから言われます。「どうせ駄目だったんだろ?お前なんて戦士しかできないだろう。馬鹿だから。魔法なんか使えるはずないしな。」一同声を上げて大笑いします。するとシゲは「なんでだよ~~~。俺も魔法が使いたいんだよ~~」と叫び一人でじたばたもがいています。そんな中、次にアンザワが案内されます。

(鑑定人)「どれみてやろう。LVは1だな。まあモンスター2,3匹倒せばすぐにあがるさ。ステータスは・・・・・・・・・・・これはまた極端なステータスだな。お前は、瞬発力と運が最高の10だ。シーフ間違いなし。お前ならどんなトラップも外せるし、どんな敵からも逃げ切れるだろう。まあがんばれや。」

 アンザワは、鑑定部屋に出るとみんなに伝えます「シーフだってさ。まあ、どんな敵でも逃げ切れるし、どんな罠でも絶対に外せるみたいだぜ。」一同声を上げます。「お前の逃げ足は最強だもんな~。宝箱はお前に任せるぜ!」ある意味今日一番の拍手喝采です。最後にタカが案内されます。

(鑑定人)「どれみてやろう。LVは1だな。まあモンスター2,3匹倒せばすぐにあがるさ。ステータスは・・・これは!運が6だが、それ以外は8以上知力が10。ここまでハイレベルなステータスは見たことがない。シーフ以外なんでもできる。好きなものを選べ。まあがんばれや。」

 タカは、鑑定部屋に出るとみんなに伝えます「シーフ以外だったらどんな職業でもできるってさ。」一同声を上げます。「それは凄すぎるな。で、タカはどんな職業を選ぶんだ?

」とみんなから聞かれ、タカは「ん~みんなが選んだ職業に見て、足りない職業を選ぶよ。そのほうがチームのためにはいいだろう?」ちょっとカッコつけるタカでした。

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