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ポンコツヤローの異世界放浪 LV8

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②ポンコツヤローの異世界放浪
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LV8:ポンコツパーティ絶好調

それからというものポンコツヤロー達は、依頼を積極的に受けて、近隣のゴブリン退治を精力的に行っています。ゴブリンは繁殖力が高いためすぐに増えてしまい、一般の人々からすると厄介なモンスターであるため、大変感謝され、まさに絶好調でした。そんな矢先に、ギルドからワンランク上の依頼は入ってきます。

「あ~みなさん!お待ちしていました!最近のご活躍本当にありがとうございます!」りるが嬉しそうにポンコツヤロー達を迎えます。ヤナとカズキンがほぼ同時にりるに同じこと言ってしまいます。「やありるちゃん!今日もかわいいね!」(ヤナ、カズキン)どうやら二人ともりるを狙っているようです。

りるは早速依頼内容を説明します。「みなさん最近絶好調ですね!そこでもし良かったら、オーク討伐に参加されませんか?」するとブーが「オーク?あの豚の頭の怪物かい?」と言うとりるは、「そうです!」と言いそのまま続けます。「実はオークの群れがこちらの街に向かってきているんです。恐らく略奪が目的かと思います。」

「近隣の村民は既にこの街に避難しており、街の冒険者が迎え撃つ準備をしているんですよ。」ポンコツヤロー達は、一同顔を見合わせ、少し不安な空気が漂いました。するとヤナが質問します。「どのくらいの数のオークが攻めてくるんですか?」と真剣な顔つきで聞きます。

 りるは、「偵察隊の情報では、概ね400から500匹くらいの規模とのことです。ただ、だいたい10匹から20匹くらいの小集団で行動しているので、実際の戦いではいきなり何百匹に囲まれるというのはないと思って大丈夫です。」りるはさらに続けます。

 「オークは知能が低いので、集団での戦闘はほとんどないんです。そういう意味では楽なモンスターですが、数が多いですからね。集団になっちゃうと少し面倒です。」りるからの説明を受けて、少し安堵の表情を浮かべるポンコツヤロー達でした。

 ブーが真剣にりるに質問します。「この街には世話になっていますし、俺たちの拠点ですから是非力になりたいです。しかしながら、どの程度の冒険者が参加しているのかも知りたいし、そもそも私たちで戦力になるのかどうか。それと俺たちも冒険者です。報酬の説明も受けたいです。」

するとりるは笑顔を浮かべて説明してくれます。「冒険者は今のところ約100名程度参加します。はっきり言って、余裕で返り討ちでしょうね。今の皆さんなら、オークと1対1で戦っても普通に勝てると思いますよ。ですから油断せず、パーティの仲間と協力して戦えば、まず危険はないかと思います。」

さらにりるは続けます。「報酬は、オーク1匹につき銀貨3枚です。オークを倒したら左耳を切り落として持ち帰りください。そしてオークの所持品は倒した方のものとなります。それと今回は、参戦していただく方は、全員銀貨3枚を支給します。薬草などを買いそろえてください。」

説明を聞き終えるとメンバー全員喜びの表情に変わっており、口々に「よっしゃーやるぞ~」と叫び声をあげています。さっきまでの不安な表情は、もはやどこにもありませんでした。そんな時、水を差すかのようにりるが声をかけます。

「一応お伝えしますが、オークは当然ゴブリンより強いですよ。装備はだいたい石斧が多いですが、力任せに攻撃してきます。お気を付けください。あと基本的に弓などの飛び道具を使うような器用なオークはほとんどいません。魔法も使えませんね。」

りるからの説明を聞き、なおさら余裕見せるポンコツヤロー達でした。「りるちゃん任せとけ!俺らだけで全部やっつけてやるぜ!」シゲが威勢のいいことを言うと間髪入れずにブーが叱ります。「油断しすぎだ。相手は500匹くらいいるんだぞ。俺らは確実にできる範囲でオークを倒していこう。」

改めオーク討伐に闘志をむき出しにするポンコツヤロー達でした。

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